IT化革命の真っ只中にある会計事務所!今後の展望は!?
会計
記事更新日:2020/12/08
こんにちは。マルチブック編集部です。
今、ビジネス全体がIT化に迫られる中、会計事務所も決して例外ではありません。2014年、オックスフォード准教授のマイケル・A・オズボーンが発表した「雇用の未来-コンピューター化によって仕事は失われるのか」では、AIが台頭することによって無くなってしまう702種類もの職業が予測されており、世界に衝撃を与えました。会計士もそのリストの中に含まれていましたが、果たして本当に、会計事務所の存在意義は無くなってしまうのでしょうか。また、近年登場したクラウド型会計ソフトは、会計事務所にとって何を意味するのでしょうか。
IT化により変わりゆく会計事務所の仕事のあり方
以前までの、会計事務所の記帳代行業務は、マニュアルでの仕訳や試算表の作成などに、多くの工数をとられておりました。究極的に言えば、有資格者で無くてもできてしまうような膨大な量のマニュアル作業に忙殺されてしまい、彼らが本来のバリューを発揮できない状態にありました。しかし、IT化が進むにつれ、今までの煩雑なマニュアル作業に係る工数はどんどん削減され、経営コンサルや資金繰りのアドバイザリーなど、より重要な役割に手を回すことができるようになりました。ビジネスのIT化は、会計事務所にとって、新たなビジネスチャンスを見出し、より付加価値の高いサービスを提供するための手助けとなったのです。そして、IT化の時代においてカギとなるクラウド型会計ソフトの登場への言及も欠かすことができません。
クラウド型会計ソフトとは?従来のインストール型と一体何が違うの?
従来から存在していたインストール型の会計ソフトは、パソコンへとソフトをダウンロードする必要があるものでした。では、近年登場したクラウド型会計ソフトとは一体どういうものなのでしょうか。クラウド型会計ソフトは、ソフトのダウンロードは不要で、インターネットにアクセスするだけで利用が可能です。またクラウド型の最大の特徴として、今までソフトがインストールされているPCからでしかできなかったデータの入力や閲覧が、アカウントさえあればいつ、どこにいてもデータに触れることができるようになるのです。そのため、会計事務所・クライアントがリアルタイムに情報を共有でき、領収書や請求書等の証憑データの郵送でのやり取りや、Excelで出力した決算書データのメールでのやり取りも不要になります。今まで莫大な工数をかけつつも、締め切りギリギリになってしまっていた決算も、大幅に早期化することが可能になりました。
マルチブックの会計事務所モデル
弊社が提供する海外拠点向けクラウド型会計・ERPソフト『multibook』では、会計事務所で記帳代行される際に便利な会計事務所様モデルの会計ソフトをご用意しています。会計事務所モデルでは、従来のマルチブックとは異なり、クライアント企業様の数によって課金する価格体系になります。
また、multibookの特徴として、マルチ言語(12言語)、マルチ通貨、マルチ帳簿対応しており、本社・現地の皆様がストレスフリーにご利用頂くことが可能です。クラウドサービスという特性をいかし、コロナ渦のリモートワークの時代にも安心してご利用いただけます。
マルチブック会計事務所モデルのさらに詳しい情報は、URLより弊社の製品HPをご覧ください。
<参考文献>
・『個人事業主メモ(クラウド型会計ソフトとインストール型会計ソフトの違い)』(最終閲覧日:2020年11月25日)
・freee株式会社『会計士・税理士はこれからどう生きるか AI時代にも稼げる「働き方の未来地図」』p1~40