クラウドERPの本当の価値とは?オンプレ型ERPとの決定的な違い
ERP
記事更新日:2025/05/27

「本当のSaaSですか?」— お客様からよく聞かれる質問
最近、多くのお客様から「これは本当のSaaSですか?」という質問をいただきます。一口にERPといっても、提供形態は大きく分けてオンプレミス型とクラウド型があります。さらにクラウド型の中でも、IPaaS(Integration Platform as a Service)のように、単にオンプレミス型のソフトをAWSやAzureなどのクラウド上に配置しただけのサービスと、最初からクラウド環境向けに設計された「クラウドネイティブ」なSaaS型とでは、その価値に大きな違いがあります。
ここでいうSaaS(Software as a Service)とは、ソフトウェアをインターネット経由で利用できる形態を指し、利用者は自社でサーバを管理する必要がなく、常に最新の機能をクラウド上で活用できるのが特徴です。
また、「クラウドネイティブ」とは、最初からクラウド環境で最大限の効果を発揮するよう設計された仕組みを意味します。
これらのERPの種類の違いを理解せずに導入を進めると、期待していた効果を十分に得られない可能性があります。更に、クラウドネイティブかどうかの違いは、導入のしやすさや運用負担に大きく影響します。クラウドネイティブなERPであれば、導入プロセスは短縮され、アップデートやスケールアップがスムーズに行うことができます。本記事では、クラウドERPの本当の価値と、オンプレ型ERPとの決定的な違いについて解説します。
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目次
クラウドERP vs オンプレ型ERP:根本的な違いとは?
クラウドERP | オンプレ型ERP | |
導入コスト | 初期コストが低い(月額課金モデル) | 高額な初期投資(サーバー・ライセンス・インフラ整備) |
導入スピード | 数週間〜数ヶ月で導入可能 | 数ヶ月〜数年かかることも |
運用管理 | ベンダーがアップデート・保守を実施 | 社内IT部門が管理・メンテナンス |
スケーラビリティ | 利用規模に応じて柔軟に拡張可能 | サーバー増設など物理的な制約あり |
セキュリティ | 最新のクラウドセキュリティ技術を活用 | 社内環境のセキュリティ対策が必要 |
アップデート | 自動アップデートで常に最新の状態 | 手動アップデートが必要(大規模なバージョンアップはコスト大) |
BCP(事業継続計画) | クラウド環境により、災害時でも業務が止まらない仕組みを実現 | 災害時のバックアップ・復旧対策が必要 |
クラウドERPとオンプレ型ERPは、それぞれ異なる特性を持ちますが、柔軟性とスピードが求められる現代のビジネスにおいて、クラウドERPは特に効果を発揮します。
クラウドERPがもたらす5つの本当の価値
1. コスト削減と導入の容易さ
オンプレ型ERPでは、ハードウェア購入・システム構築・保守運用といった多額のコストが発生します。一方、クラウドERPは初期投資が不要で、月額利用料のみで運用可能なため、特に中堅・中小企業にとって導入のハードルが低くなります。
2. 最新技術を常に活用できる
クラウドERPは自動アップデートにより、常に最新の機能・セキュリティ環境を維持できます。オンプレ型では、バージョンアップのたびに追加コストと時間がかかるため、システムが陳腐化しやすいという課題があります。
3. 場所を選ばない柔軟な業務環境
クラウドERPはインターネットがあればどこからでもアクセス可能で、リモートワークや海外拠点との連携が容易になります。物理的な距離に縛られずに情報を活用できることで、より迅速かつ正確な判断が可能になります。
4. データの統合とリアルタイム分析
クラウドERPでは、各拠点・部門のデータをリアルタイムで統合・分析することが可能です。オンプレ型ERPの場合、拠点ごとに異なるシステムを運用しているケースが多く、データ統合に時間とコストがかかります。
5. 災害・障害時の安全性(BCP対策)
クラウドERPは高性能なデータセンターで冗長化されており、災害やシステム障害時でもデータ損失を防ぐ仕組みが整っています。オンプレ型ERPでは、企業自身がバックアップ体制を構築する必要があり、管理負担が大きくなります。
multibookが提供するクラウドERPの強み
multibookは、クラウドネイティブ設計のERPとして、以下の点で企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に支援します。
- マルチテナント型クラウドで、シームレスなアップデートと高いコストパフォーマンスを実現
- 多言語・多通貨対応で、グローバル展開する企業にも最適
- 内部統制を強化する複数階層の承認ワークフローや細かい権限設定機能を搭載
- 大量データ処理に対応しており、大企業の大規模な取引のような従来オンプレ型でしか実現できなかった高度な業務要件をクラウド環境で実現
- 新リース会計基準をはじめとした、日本企業向けの会計基準・税制に完全対応※ 法改正前のスムーズな導入・運用をサポート
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クラウドERPは追加開発ができない?multibookはそんなことはありません。
クラウドERPというと、「追加開発が一切できない」というイメージを持たれるかもしれません。しかし、multibookでは柔軟な機能拡張が可能です。multibookでは、ユーザーからの改善要望に基づき、機能のアップデートが継続的に行われます。そのため、リクエストしたユーザーだけでなく、すべてのユーザーが即座に新機能を活用できる仕組みになっています。これは、クラウドERPならではの大きな利点です。
また、特定のユーザーの独自要件についても、基本ロジックに影響を与えずに追加開発を行うことが可能です。標準機能とは別の仕組みとして組み込むことで、カスタマイズと安定運用の両立を実現しています。すべてのユーザーにとって有用な機能は標準機能として順次取り込み、個別の要件については標準機能に影響を与えずに実装します。この柔軟性により、クラウドERPmultibookは幅広いニーズに対応できます。
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multibook 導入事例
株式会社マネーフォワード様
海外拠点の経理プロセス標準化と内部統制強化のために、multibookクラウドERPの会計機能を採用。リアルタイムな経営状況の可視化や権限管理機能により、ガバナンスを強化。多言語・多通貨・各国法令対応により、現地運用のしやすさと将来的な拠点拡張への対応力も評価されました。これにより、海外経理の基盤を強固に整備しました。
JFEエンジニアリング株式会社様
ガーナ・コートジボワールの海外拠点に、multibookクラウドERPの会計機能を導入。プロジェクト単位で派遣していた経理要員の管理コストや、属人化されたExcel業務を解消しました。クラウド化により本社からの一括コントロールと現地業績のリアルタイム把握が可能に。業務の標準化とデータ精度向上を通じて、業務負荷とコストの両面で改善が図られました。
株式会社フジマック様
タイ、グアム、台湾など海外9拠点と国内4社に、multibookクラウドERPの会計・ロジスティクス機能を短期間で導入。拠点の業務拡大に伴う経理の高コストや本社報告の非効率性を解消しました。多拠点での業務標準化、在庫情報の見える化、本社からの一元管理を実現。シンプルで使いやすいクラウドERPにより、現地スタッフの負担も軽減されました。
まとめ:クラウドERPを選ぶべき理由
現代の企業経営において、クラウドERPの選択は企業の競争力を左右する重要な要素です。従来のオンプレ型ERPでは対応しきれない課題を解決し、より柔軟で効率的な業務運用を実現するためには、クラウドの利点を最大限に生かしたERPが鍵となります。
multibookが提供するクラウドERPのメリット
- 初期投資を抑え、低コストで導入・運用が可能
- 自動アップデートにより、常に最新の機能・セキュリティ環境を維持
- 多言語・多通貨・各国の税制・会計基準に対応し、グローバル経営を支援
- 内部統制を強化する承認ワークフローや詳細な権限設定機能を標準搭載
- 大量データ処理に対応し、大規模トランザクションをクラウドで実現可能
- 追加開発やカスタマイズにも柔軟に対応し、企業独自の要件に適応可能
今こそクラウドERPへの移行を!グローバルERP「multibook」で業務を刷新
「multibook」は、グローバル対応と日本の実務に即した設計を両立した、クラウドERPです。豊富な導入実績をもとに、国内外の業務要件に柔軟に対応し、企業ごとの課題解決を支援します。
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