国境なき給与管理:Deelへの切替で実現するグローバル効率化

海外人事・給与計算アウトソーシング

記事更新日:2024/02/09

国境なき給与管理:Deelへの切替で実現するグローバル効率化

現代のグローバルなビジネス環境では、国境を越えた人材の活用がますます重要になっています。海外拠点のことは海外にまかせっきりな会社がまだまだ多いのが実態ではないでしょうか。

私たちマルチブックも海外に進出して現地スタッフに任せきりの運営を続けていたのですが、「新しい時代の新しい海外経営」のあり方を提唱する私たち自身が、まずはこの体制をかえなくてはお客さんにも伝わらないということで、我々が代理店を務めるDeel社提供の最新のクラウドベースのソリューションであるグローバルペイロールへの切り替えを決定し、いよいよ自社へ導入を行いました。このグローバルペイロールは、我々が提供する海外人事・給与アウトソーシングサービスである「海外クラウド人事部」のプラットフォームとしても活用しています。

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このブログでは、Deelの概要と特徴、切り替えによるメリット、実施プロセスについて詳しく説明します。

1.Deelとは何か?

Deel社は、グローバルな労働市場に特化した給与支払いと契約管理のプラットフォームを提供しています。このシステムは、複数の国にわたる法律に準拠した契約の作成、通貨や国を問わない迅速な支払いの実現、透明な手数料構造を提供します。さらに、自動化された税務処理機能により、各国の複雑な税法に対応することが可能です。

実は、Deel社は雇用代行ビジネスで急成長を続ける企業です。すでに100を超える拠点で数十万の雇用実績があり、そこで培った給与計算のノウハウをシステム化し、実際に業務を行っているためベンチャーとはいっても安心感があります。

2.なぜDeelへの切り替えが必要なのか?

私たちの会社では、グローバルへの事業拡大に伴い、現在のタイ拠点からフィリピン、ベトナムへと順次拡大を予定しています。従業員のみならず開発などフリーランサーなどのコントラクトベースの支払いプロセスも想定され、かなり複雑化してきます。当然ながら異なる国の税法や労働法に準拠する必要があり、現行のシステムでは手間とコストがかかるようになっています。問題は各国の個別弁護士や会計事務所を使うことにより、見えないコストが増大して結果効率的な運営とは程遠い世界が目に見えています。それならグローバルを一元管理できるDeelのグローバルペイロールへの切り替えにより、これらの課題を解決し、給与管理のみならず人的資本の管理そのものの効率化を図ることができます。

イメージは名刺のSanSanのようなものではないでしょうか。ユーザーのフロントはITでウェブベースのコミュニケーションが行われますが、各国にはエキスパートが配置されています。もちろん法律や会計の専門家として士業のより専門的なナレッジが必要なときもあるので、その時は提携パートナーに必要な時に必要なだけ実務にたけた方にお話ができるとという感じです。

3.Deelによる5つのメリット

①効率化とコスト削減:
Deelの自動化機能により、給与計算のプロセスが簡略化され、手間と時間が削減されます。また、国際的な支払いにおける通貨変換のコストが削減されます。システム投資が不要で、これまで各国においていたHRロールを配置しなくて良いのは大きいです。採用がいらない、教育がいらない、離職リスクもないのですから安定感が違います

②法規準拠の保証:
各国の法律に準拠した契約を簡単に作成でき、法的リスクを減少させることができます。海外のコンプライアンス情報をタイムリーに入手するのは大変です。Deelのプラットフォームが持つコンプライアンスビューで各国の制度変更が一覧できるのでこれまでより深い議論が可能となります。

③従業員満足度の向上:
迅速で多様な支払いオプションにより、従業員の満足度が向上します。規模が小さい拠点は管理系スタッフは多くの業務を兼務している場合が多く、実際には拠点長などの駐在員が直接行っていることもあります。多くは門外漢ですのでこの業務をローカル会計事務所や給与代行に依頼することで本社との橋渡し役を担わざるを得なかった業務からも解放されます。

④多拠点へグローバル統一ルールで横展開が可能
実は最大の特徴でもありメリットがここにあると思っています。これまで拠点展開をするたびに個別事象については会計事務所・給与計算代行、あるいは人事などの経験者の採用などを行いながら相談・業務構築せざるを得ませんでしたが、Deelを導入することで、すでに会社特有のルールを実装した人事システムを保持した状態になるので、後は各国のコンプライアンス特有の制度に微調整することで給与管理体制が出来上がります。

⑤資金管理の一元化
Deelは給与計算承認後の支払いも代行しています。この代行は我々が提供する海外人事・給与アウトソーシングの「海外クラウド人事部」が行うサービスになりますが、各子会社から従業員に支払いを行うのではなく、当社がDeelの仮想口座に一括で支払代行を行い、そこから世界中の従業員への給与支払いが可能となります。 バラバラな支払い管理ではなく送金が集約されることにより管理レベルが高まります。

(deelの導入資料をもとに当社作成)

4.切り替えプロセス

Step1.準備段階:
現行の給与管理システムとDeelの機能を比較し、切り替えの必要性を評価します。

Step2.行計画の策定:
移行のスケジュール、従業員への周知、必要なトレーニングプログラムを計画します。

Step3.実装とサポート:
Deelの導入と設定を行い、従業員へ使い方を説明します。初期段階でのサポート体制も整備します。

というような流れなのですが、実際はとても簡単でDeel社からアサインされるアカウントマネジャーと一緒になって移行やシステムへの設定作業を進めて行きます。多くの企業が2ヵ月で稼働させることができているとのことでしたが、私たちも12月末のクリスマスがあけたころにデータを渡し始めており、2月の初回給料25日払いを実行することができる運びとなりました。

大きな企業ですとルールも様々ですが、すでに外資系大企業からベンチャー企業まで利用実績があるグローバルペイロールですので比較的簡単なやりとりで設定が完了しました。1月はシャドーと呼ばれる並行稼働期間を経て今の計算方法との相違も確認し、いよいよ2月で稼働を迎えます。

(deelの導入資料をもとに当社作成)

5.結論

グローバルにビジネスを展開する企業にとって、給与管理の効率化は極めて重要です。Deelへの切り替えにより、私たちの会社は国際的な人材の管理をよりスムーズに行い、ビジネスの拡大を加速させることができます。この変革は、私たちの未来への大きな一歩となるでしょう。もちろん給与計算の後の仕訳は世界中multibookにアップロードが可能なので、簡単に経理とも連携ができます。ますま便利になるクラウド型ソリューションで海外子会社管理はもっと簡単に。

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<マルチブックが提供する海外人事・給与サービス「海外クラウド人事部」とは>

海外現地で人事スタッフを雇用することなく、海外人事・給与計算業務を運用することができるDeelをプラットフォームとしたアウトソーシングサービスです。世界のHR専門家が各国の人事業務を代行し、入退社手続き、給与計算、給与明細の送付、対象国における給与振り込みや税金の支払いまで、あらゆる側面をサポートします。

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この記事を書いた人

渡部 学

日系半導体商社にて経理、IT、シェアードサービス、海外業務統括、総務の責任者を経て、香港現地のM&Aに伴う買収先のPMIに従事。その後アジアパシフィック全域の財務統括を担う。帰国後は外資系医療機器製造業の日本法人におけるCFOとしてグローバル企業のリーダー職に従事。2019年株式会社マルチブックにCFOとして参画しM&Aによる資金調達をリード。2021年CEO就任。

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