【用語解説】BPOの基礎知識

経理アウトソーシング(BPO)

記事更新日:2021/05/25

【用語解説】BPOの基礎知識

こんにちは。マルチブック編集部です。

今回解説する用語は、「BPO」です。BPOは、企業の業務効率化における重要なトレンドワードの1つです。

IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社の「国内ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービス市場予測(2021年4月14日発表)」によると、2020年の国内BPOサービス市場規模は前年比3.9%増の8,484億円、2020年~2025年の年平均成長率は4.9%で2025年には1兆785億円となると予測されています。感染症の影響で経済活動が停滞する一方で、企業はDX推進による業務効率化を行う動きを加速させており、それに伴いBPO市場も拡大していくと考えられます。

こうしたBPOの市場拡大やアウトソーシングを通じた業務効率化の動きに伴い、multibookでも、BPOによる遠隔地でのデータ入力を可能にし、会計事務所で記帳代行業務を行うための機能を発展させています。
詳しくは以下よりご覧ください👇

今回は、そんなBPOについて、同じく業務効率化のために使用されるシェアードサービスとの違いも含めて分かりやすく説明していきたいと思います!

BPOとは?

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 BPOは、「Business Process Outsourcing」の略で、簡単に言うと、業務を外部委託することですが、単に業務の実行を外部に委託する一般的なアウトソーシングとは少し異なります。BPOでは、企業における業務の設計から実行まで、業務プロセスを一括して外部に委託することができるのです。

💡シェアードサービスとの違い
 BPOと合わせて疑問を持たれることが多いのが、シェアードサービスとの違いです。シェアードサービスとは、企業のグループ会社や事業部における、経理・財務・人事・法務などのコーポレート機能を担う間接部門の業務を一か所に集約させて業務効率化を図るというものです。シェアードサービスとBPOの大きな違いは、業務の主な委託先です。シェアードサービスでは企業のグループ内に委託するのに対し、BPOでは外部の企業に委託します。

BPO導入のメリット

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1.業務コストを削減できる
 BPOを活用することで、業務が効率化され、固定費の変動費化にもつながり、人件費などのコスト削減が期待できます。不確実性の高い現代の風潮においては、特に柔軟なコストコントロールが求められていくでしょう。

2.コア業務に集中できる
 自社で行う必要性が低い業務を一括して外部に委託することで、限られた経営資源も自社のコア業務に集中することができるようになり、コア業務の質向上につながります。

3.顧客への提供価値を向上できる
 各部門に精通したBPO業者への業務を一括して委託する一方で、自社内ではコア業務に集中できるようになると、全体的な業務プロセスの進行もスピーディーとなるうえに、業務の質が強化されます。それにより、自社サービスの顧客への提供価値も高まり、業務品質への顧客満足度や信頼性の向上が期待できます。

これだけは注意しておきたい!

1.セキュリティ対策
 情報セキュリティ対策が不十分な業者に委託してしまうと、情報漏洩といったトラブルに発展しかねません。また、顧客関連の情報などが漏洩してしまうと企業の信用も低下させます。外部に業務を委託する以上、委託先のBPO業者が万全な情報管理とセキュリティ対策を行っているのかを事前に確認する必要があります。

2.対象業務の選定
 業務を一括して外部に委託することは、その業務ノウハウを外部に委託することとなります。つまり、外部に委託した業務に関するノウハウは自社内で蓄積することができません。また、自社に強みがあったりコア業務であったりする業務を委託してしまうと、業務ノウハウを外部に提供することとなり競争優位性を失うことへも繋がり得ます。BPOを活用する際は、委託する業務が本当に外部に任せてよいものなのかを慎重に検討する必要があるでしょう。

最後まで読んでくださりありがとうございました!
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この記事を書いた人

マルチブック編集部

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