タイ進出日系企業・タイローカル企業で
多く利用されているローカル会計ソフト「Express」

日系企業が多く進出しているタイの会計事情

東南アジアの中でもタイの会計・税務要件は突出して複雑と言われています。
自社で経理、固定資産管理、ロジスティクスなどの各業務を行う際、
以下のような複雑なタイの会計・税務要件への対応は大きな課題となります。
とりわけ、こうした基幹業務にシステムを利用する際には、そのシステムが
タイの会計・税務要件へ対応しているものを選定することが重要になります。

主な要件・特徴 内容
VAT(付加価値税)

・申告書はもちろんタイ語、年の表示も西暦ではなく、タイ暦

・サービス取引の際は、請求時ではなく、入出金時に、税が賦課される。
(請求時は繰延税を計上、入出金時に、繰延税を正式な税に振替)

源泉徴収税

・多くの取引に源泉徴収税が賦課される。

支店

・支店を保有する場合、Invoice等は支店ごとに出力が必要。
(支店毎に、VAT Registration No.が採番されます)

為替レート

タイ中央銀行が日々提供する為替レートを適用して、取引を計上する必要がある。

減価償却

日次償却のため、月の日数により、償却額は変わる。
(2月は少ないが、3月は多い、閏年の2月は少し多くなる)

Stock Card(在庫受払台帳)

品目毎に、明細レベルの詳細な受払台帳の出力を求められる。

会計監査

・会計監査が数ヶ月に及び、新年度数ヶ月経過してようやく終了ということが頻繁。

タイ進出日系企業・タイローカル企業で
利用されているローカル会計ソフト「Express」とは?

タイでビジネスを行うと、当然ながら、上記で挙げたようなタイの会計・税務対応が必須となりますが、
その要件は非常に複雑です。

「Express」は、このローカル要件に対応していること、
また、タイ現地の学校で経理業務学習用の教材としても採用され、使用経験のある人が多いことから、
タイ人経理担当者からも好んで選ばれるローカル会計ソフトです。

また、「Express」はその価格の安さも、現地で好んで選ばれる大きな理由となっています。
初期費 19,000 THB ~ 39,000 THBほどで導入することができ、
ランニングコストは年間 6,000 THBと月額に換算すると500 THB/月という安さです。

このように、「Express」はタイローカル要件へ対応していること、タイ人経理担当者が使い慣れたシステムであること、安価であることから大人に好まれ、選ばれやすい会計ソフトではありますが、
日系企業のタイ現地の日本人管理者や日本本社といった立場からすると課題になりうる点がいくつかあります。

主な要件・特徴 内容
対応言語

・使用できる言語はタイ語と英語。タイローカルスタッフはタイ語での運用が中心となるため、
会計伝票の適用欄などを確認したい場合は日本語または英語に翻訳する必要あり。

外貨建管理

・タイバーツでの金額のみ保持しているため、取引通貨での金額は把握できない。

内部統制

・転記済み仕訳を上書き修正可能。

・タイ語のみで運用されるので、現地拠点に日本人マネージャーがいたとしても、内容がブラックボックス化しやすく、
架空取引や、不正取引が行われても、判明できないリスクあり。

グループ経営管理

・オンプレで利用されるケースが多く、日本本社からのリアルタイムでの現地の業績把握や見える化はできない。
本社で管理するグループ管理会計用や連結決算用の勘定体系による財務諸表照会、連結決算システムへの連携機能は無い。

Excel入出力

・日本本社が求めるレポート機能が十分になく、Excel出力機能も無いので、経営管理用の資料作成は、
手間をかけてシステム外の情報やExcelを駆使して作成する必要あり。

会計監査

・結果として、現地MDは、本社報告や本社問い合わせ対応に、膨大な時間を取られ、本業(営業・生産)に集中できない。

「Express」の課題を解決するクラウド型ERP multibook

タイのローカルスタッフだけでなく、日本人管理者、日本本社の観点でも安心してご利用いただけるのが、
クラウド型会計・ERPのmultibook(マルチブック)です。
海外子会社管理に特化したmultibookは各国のローカルスタッフ目線の使いやすさと
日本本社や日本人管理者が求める透明性・経営管理強化を短期で負荷なく実現できるクラウド型ERPです。
タイでよく利用されている「Express」と異なる点を以下にまとめてみました。

主な要件・特徴 クラウド型会計・ERP
multibook
タイローカル会計ソフト
Express
内部統制 Excellent

・不正検知ダッシュボード・権限設定可能・転記済伝票の修正不可・パスワード有効期限管理機能・二要素認証などの機能を実装

Poor

・転記済仕訳の上書き修正が可能

・タイ語・英語のみに対応したシステムで管理された情報は日本人管理者や日本本社にとってはブラックボックス化しやすく不正が起きやすい環境になりがち

グループ経営管理 Excellent

・グループ財務諸表や業績ダッシュボードのマネジメントコックピットで海外子会社の状況をいつでも、どこでもリアルタイムに把握することが可能

Poor

・日本本社からのリアルタイムな現地の業績把握はできない

・外部システムとの連携ができないため、日本本社で必要なグループ管理会計用や連結決算用の勘定科目への自動変換や、連結決算システムへの連携機能がない

Excel入出力 Excellent

・Excelによる情報の一括アップロードやダウンロードが可能。複数伝票入力の手間や報告資料作成の負荷を軽減

Poor

・Excel出力ができないため、経営管理資料や本社への報告資料作成に膨大な負荷がかかる

本社報告 Excellent

・本社はリアルタイムに海外子会社の状況を確認することができるので時間と負荷がかかる海外子会社とのやりとりを削減

・各種レポートを活用により、無駄なExcel集計・加工作業は不要

Poor

・日本本社と現地のシステムが自動連携されていないため、現地からの本社報告や、本社からの現地問合せとその対応に膨大な時間がかかる

対応言語 Excellent

・12ヶ国語に対応。現地は現地語で、日本本社や日本人マネージャーは日本語で日々の入力情報を確認することが可能

※日本語、英語、タイ語、ベトナム語、韓国語、ミャンマー語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語(繁体字)(簡体字)、インドネシア語

Poor

・対応言語はタイ語と英語。日本人管理者や日本本社からは現地の情報が不透明になりがち

外貨建管理 Excellent

・世界各国の通貨で仕訳計上、外貨建ての残高管理が可能

Poor

・タイバーツでの金額のみ保持

タイ法要件 Good

・タイの会計・税務要件に対応
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Good

・タイの会計・税務要件に対応

ローカルスタッフ
認知度
Poor

・タイでの認知度がまだ低いため、導入前のローカルスタッフへの説明や導入時の丁寧なトレーニングやなどが必要

Excellent

・タイにおいて経理の学習教材としても採用され、ローカル企業でも使用されているケースが多いことから、利用経験のあるユーザーが多く、導入時ローカルスタッフからの抵抗がない

費用 Poor

・自動仕訳記帳ができるAI-OCRや、海外拠点管理サポート機能、不正防止機能を搭載しているため「Express」よりは費用が高め

Excellent

・タイ特化の会計単体機能のため安価に利用開始可能

multibookはタイでNo.1の会計・ERPサービスを目指して、日々改善しています。
タイ当局の認定も取得済みであり、導入支援時にはマルチブックのタイ人スタッフがタイ語でサポートすることも可能
ですので、日本人管理者や日本本社だけでなく、タイ現地のローカルスタッフにも安心してご利用いただけます。

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