テラル株式会社 様

「マネジメントコックピットは経営者の意識変革ツール」世界各国で事業を展開するテラルが海外10拠点の“見える化”にmultibookを採用した理由とは

「水と空気で未来を創る」を企業理念として、人々の暮らしに欠かせないポンプや送風機(ファン)を製造しているテラル株式会社(以下、『テラル』と表記)。日本全国に多くの拠点を持ち、海外にも10拠点以上のグループ会社を展開しています。

今回、海外拠点管理における意思決定を加速させるためにmultibookの見える化サービスであるマネジメントコックピットを導入いただきました。導入を決めた副社長の菅田貴之様に、導入前の課題や導入後の成果について弊社代表の渡部がうかがいました。

本記事のサマリー

・multibook導入の背景:
海外10ヵ国に拠点を有するテラル。近年各拠点とのコミュニケーション頻度が上がり、密にやり取りするようになったからこそ、拠点によって収支管理の質やスピードといったガバナンスの水準にばらつきがあることが明らかに。グローバル展開を加速させるべく、グループ全体の見える化によって財務ガバナンスを強化し、迅速な経営判断を行うためにmultibook導入を決意。

・実感しているmultibook導入の成果:
各拠点の既存のシステムはそのままに、グローバル全拠点の“今”が見えるように!グループ全体が見える化できたことで、本社から各拠点に数字情報に基づく経営状況の確認と業務支援ができるようになり業務の質とスピードが向上。それによって本社でもグローバルを俯瞰したスムーズな経営判断ができるように。今ではmultibookが企業のインフラとして欠かせない存在に。

テラルは国内外問わずさまざまな建築物になくてはならない存在

――はじめに貴社の事業内容や経営理念について教えてください。

菅田:テラルは「水と空気で未来を創る」を企業理念として、暮らしを支えるポンプや送風機(ファン)を製造しています。例えば、高層ビルやマンションで、どの階でも水が使えるようにポンプが使われていますし、焼肉屋さんでは、送風機(ファン)を使って煙を室外に排出しています。このように水と空気の流れを操る流体技術で、皆さんの生活を支えているのが弊社の事業です。

テラル代表取締役副社長 菅田 貴之様

弊社製品は国内のみにとどまらず、海外にも展開しています。ODAの一環で、セネガルなどアフリカ諸国にも太陽電池で駆動するポンプを提供し、現地の水不足解消をサポートしています。

今後は循環型社会の実現に向けて、生活排水を浄水して再活用するための取り組みにも注力していく予定です。例えば、台所にあるディスポーザ(生ごみ処理機)の排水を再活用する仕組みを検討しています。

現地との密なコミュニケーションによってグローバル企業ならではの経営管理課題が明らかに ーー グループ全体の見える化を目指して外貨建残高管理・多言語対応が可能なmultibook導入を決意

――multibook導入前に、貴社が抱えていた課題について教えてください。

菅田:現在、海外拠点の展開は第4フェーズに入っています。1990年にタイで最初の海外現地法人を立ち上げてから、現在まで10拠点以上立ち上げました。2019年末以降、コロナ禍で現地への渡航が制限されたものの、以前より利用していたZoomでのコミュニケーションが活発になりました。その結果、現地を訪問せずとも海外現地とのコミュニケーションが以前よりも密に取れるようになったのです。

ただし、コミュニケーションが密になったものの、各拠点の収支管理が適切にできておらず、拠点ごとに経営状況がバラバラであるという大きな課題に気づきました。つまり、各海外拠点とやり取りを重ねる内に、ガバナンスが効いている拠点とそうでない拠点があることがはっきりしました。拠点によっては少人数で業務を回さなければならず、ガバナンスという観点で見るとクオリティに差が出てしまっていました。

そうした拠点の本当の経営状況を把握できていなかったことに加えて、どのエリアで何が売れているかというような、グローバル全体での経営戦略に影響する重要な情報を、日本本社が把握できていないことに気づきました。そこで、まずはキャッシュベースの管理をきちんと行うことから始めました。ただキャッシュベースを管理するだけでは経営は回らないので、関係会社間の債権債務の状況や借入金の状況、オペレーションが回っているかを管理していく必要があります。そのため、まずはExcelを使って管理を始めました。しかし、海外拠点全ての管理をExcelで実施するには、時間もマンパワーも限界があります。それに加え、各国の言語や税制システムの違いはもちろん、日々変わる為替の問題などもあり、とても大変でした。

そこで、大型ERPの導入も検討しましたが、予算や機能面で折り合いがつかなくて悩んでいたところ、コマーシャルでmultibookのことを知りました。

――multibook導入の決め手は何でしたか。

菅田:まず前提として、我々はERPを探しているわけではありませんでした。国内にも海外拠点にも、既にそれぞれ別のERPを導入していたため、それらのシステムと重複する、あるいは入れ替えることは避けたかったのです。その上で、既存のシステムと並行して見える化の部分だけを補うことができるサービスを探していました。このパズルのピースとして当てはまったのが、多言語かつ外貨に対応しているmultibookでした。我々のように海外に拠点を複数抱える企業では既にERPを導入しているケースも多いので、拠点間の繋ぎとなる細かい部分をサポートするサービスがあるということに感心しました。

渡部:既存の大型ERPパッケージは非常にコストがかかるんです。1拠点あたり500万円〜2,000万円という導入費用となるので、複数拠点に導入する場合は相当な金額になってしまうんですよね。また、国内外の各拠点ではそれぞれローカルシステムを採用しているケースが多いのですが、拠点単位で見ると日々の運用はそれらのシステムで十分に担保できます。ただ、本社からの見える化や、各拠点を横断的に見るといった観点ではローカルシステム単体では対応できません。そこで、コスト面も考慮した、全拠点の経営状況を横断的に見える化できるサービスが必要だろうと考え、マネジメントコックピットを開発したんです。

菅田:日本の企業はこれからどんどん海外進出をしなければならない状況になっています。それにはシステムの外貨対応や多言語対応は必須要件のはずです。

渡部:国内のツールだけでは外貨対応ができていないものが多く、タイバーツ、USドル、日本円などの複数通貨の換算と記録ができません。そうしたシステムを使用すると、例えば仕訳発生都度電卓で外貨換算し、日本円での金額と併せてExcelで管理するというような業務が発生してしまいます。また、過去の推移表を作成したいとなると、当時のレート・今のレートを加味して都度資料を作成する必要が出てきてしまいます。為替に関しても日々変化していますから、業績の向上なのか、為替差による見えかけの利益なのか、見分けがつかなくなってしまいます。こうした経営層の意思決定に必要な情報の収集にまつわる課題を解決すべく、外貨建残高管理多言語対応含めて可能なサービスを設計・開発したんです。

きめ細やかなサポートで、安心してmultibookの海外全拠点導入を決断

――導入の前後における課題や苦労した点があれば、教えてください。

菅田:今回の焦点はあくまでも本社からのグループ全体の見える化と、それによる経営判断のスピードアップなので、現場の業務の中ではその効果を実感しにくいと思っています。そのため、全ての拠点が協力的なわけではありません。グローバル展開のために必須のプラットフォームだから、申し訳ないけれどもまずはやってくれ、とトップダウンで伝え続けました。グローバル展開を迅速に進めるためには必要なツールであると意識を持ってもらえるように。結果として、管理者の意識改革はうまくできたと思います。

また、導入を決定した後にとても助かったのは、マルチブックの営業ご担当者や導入ご担当者が日本本社と現地の間に立ち、ハブとなって手厚くサポートしてくれたことです。初めからツールの使い方のレクチャーをはじめとするきめ細やかなアフターサービスを実感できたので、安心して全拠点への導入に踏み切れました。

渡部:私たちのようなSaaSビジネスは継続的に使っていただけないと、すぐにお払い箱になってしまいます。そのため、導入後の丁寧なオンボーディング支援や新機能リリース後のご案内や利用方法のご説明には、非常に注力しています。継続的なサポート体制は弊社の強みですね。

企業のインフラとなったmultibookと共に、更なるグローバル展開を目指して

――multibookを導入して良かったことや成果について教えてください。

菅田:(実際の画面を見せながら)データを可視化することの良さは、ぱっと見たときに次の打ち手をすぐに検討できることです。週に1回は必ずチェックし、月一回のミーティングの前情報として、しっかり確認するようにしています。予実管理はもちろんのこと、キャッシュコンバージョンサイクルまでしっかり見通せるのはとても助かっています。

また、入力が完了していない拠点も一目瞭然なので、すぐに連絡を入れてアップデートをかけてもらうようにしています。

渡部:やっぱり経営者の方が実際に使用してくださる様子を見れるのはとてもありがたいですね。(実際の画面を見ながら)

菅田:例えば、ロックダウンのタイミングで、どこの国も業績が下がっているのがグラフから見て取れますよね。そういった業績がぱっと見れるのでとても便利です。

拠点によって重視している指標は違いますので、そこが見られるのもありがたいです。管理できていない拠点に本社から声をかけ、ガバナンスの質も一定になりました

――multibookを他社におすすめしていただけるとしたら、どのような会社にフィットしそうだと思われますか。

菅田:弊社のように、すでに海外に進出して拠点を複数抱えている企業さんですね。我々が抱えていたような課題は、実際に海外進出してからでないと気づきにくいと思いますので。

渡部:まさにおっしゃる通りで、実際に私たちのお客さまでよくあるのは、海外拠点を展開し、業務・システムの運用は現地に任せていたけれども、それによって様々な問題が発生し、そこで初めて数字をベースにした海外拠点管理の重要性に気づくといったケースです。いざという時に、海外拠点の状況をスピード感を持って把握することができず、どうしようかな……と悩まれる方は多いですね。

――multibookの利用を通して今後実現したいことはなんですか。

菅田:我々が実現したいことは、安全な水と空気を世界中にお届けすることです。そのためにmultibookは欠かせませんmultibookをもとに社内の業務ルールを規定しているので、1秒でもつながらなくなるととても困ります。今後もトラブルなく安定供給していただき、さらに定期的に機能改善してもらえると大変ありがたいですし、そんなmultibookを使って我々もさらに発展していきたいです。

ついに全拠点の“今”が見えるようになった!と私自身も、財務のメンバーも私も大変満足しています。

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(取材・文/奥川 隼彦)

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