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【コロナ禍で注目度UP】グループ・ガバナンスとERPの意義と関係性

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記事更新日:2021/01/21

【コロナ禍で注目度UP】グループ・ガバナンスとERPの意義と関係性

こんにちは。マルチブック編集部です。
緊急事態宣言が出されたことで、ほとんどの企業で再びリモートワークが適用されているみたいですね💦

リモートワークの普及に伴って直接的なコミュニケーションが難しくなる今、企業はグループ・ガバナンスの見直しを迫られています。特に、日本本社と海外の子会社間では、意識の共有や緊密なコミュニケーションが難しいだけでなく、感染症の拡大を受けて海外駐在員が帰任するケースも増えています。そのため、現地社員と遠隔でコミュニケーションをとる必要があり、ビジネスをストップさせないためには、国境を越えてグループ全体におけるガバナンスの在り方である「グループ・ガバナンス」の強化をより一層図る必要があるといえます。

そのような中、近年グループ・ガバナンスの強化にも役立つツールとして着目されているのが当社も扱うERPソフトです。今回は、グループ・ガバナンスの意義や適切な在り方、そしてこのERPソフトのグループ・ガバナンスにおける位置付けについて触れたいと思います!

グループ・ガバナンス強化の意義

 経済産業省の示した「グループ・ガバナンス・システムに関する実務指針( 2019 年 6 月 28 日)」によると、グループ・ガバナンスを強化する目的として「中長期的な企業価値向上を支えるリスクマネジメント」があげられています。そして、適切なリスクマネジメントを通してグループとして各法人・事業部門の総和を超える企業価値を実現することが求められています。

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「攻めのガバナンス」と「守りのガバナンス」
 グループ・ガバナンスには、経営資源を適切に配分することで適切なリスクテイクを行う「攻めのガバナンス」とリスクに対して慎重に対策することで過度なリスクを避けようとする「守りのガバナンス」があります。

 近年では、少子高齢化による国内需要の減少などから事業ポートフォリオマネジメント等の「攻めのガバナンス」の重要度が高まっていますが、近年度々問題となる子会社の不祥事を防ぐためにも「守りのガバナンス」を通した子会社の適切な管理も大切です。「中長期的な企業価値の向上」というグループ・ガバナンスの目的を考えると、この2つのガバナンスをバランス良く両立していかなければなりません。

子会社を対象としたグループ・ガバナンス

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 経済産業省の「企業グループとして機能するための取組み」に関する企業アンケートによると、子会社における管理ルールや業務プロセスの明確化、親会社への報告事項・基準の策定を行っている企業は 約7割。管理ルールや業務プロセスへの理解を浸透させるために研修を行う企業は約3割でした。

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出典:経済産業省

 企業グループの規模によっても、ガバナンスの在り方は変わってくるかもしれませんが、子会社の不正を防ぎながら、効率的な経営を進めていき企業としてのアカウンタビリティーを果たしていくためには、グループ共通のポリシーや業務プロセスを明確化することが大切になってきます。特に、海外の子会社管理ではこれが非常に難しくとも重要だといえます。

ERPを活用したグループ・ガバナンス

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多様な組織を適切に管理していくためにはITシステムの統合が重要課題といえます。中でも近年存在感を高めているERPは、全てのデータの一元管理を行いながら、不正や改竄の防止・業務アプリケーションの統合・業務プロセスの標準化などが可能となります。

遠隔でもリアルタイムでシームレスに連携をとることができ、複数拠点を持つ企業がグループ・ガバナンスを強化するうえでも有効な手段といえるでしょう。

最後まで読んでくださりありがとうございました!今回は、昨今重要性が高まっているグループ・ガバナンスについて簡単に触れてみました!

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この記事を書いた人

マルチブック編集部

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